いろいろ空想してそれを文字にしています。haiku、10行の話、空想レシピなど。
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薔薇を喰ひ青年となる狐かな(haiku兎穴)
haiku兎穴。
ここは黒いマントとシルクハットの紳士が 空想の森の奥に掘った穴(hall) 今夜も文字たちが落ちてきます。 光る石のように、アイスキューブのように。 或いは、雪のように。 紳士が熱い紅茶を淹れている。 「今夜は狐が来ている」と言う。 見ると、奥の革張りのソファに りゅうとした身なりの 襟高の灰褐色のスーツを着た青年がいる。 紳士は、彼を於菟(オットー)と呼んでいる。 紅茶を淹れ終え、紳士が文字を詠む。 朗々と、詠う。 薔薇を喰ひ青年となる狐かな 薄青の尾の青年ぞ、菓子店より観る 於菟(オットー)と名乗り、凩の煉瓦を歩く (紳士の詠むhaikuを聞き 青年は黙って、微笑んだ。 紅茶には手をつけていない。 狐のくせに、猫舌らしい)
by houki666
| 2014-01-24 20:10
| haiku兎穴(紳士と共に)
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